ケンタッキーブルーグラスは芝草や牧草として使われるイネ科の多年草です。ナガハグサともいわれ。北半球の温帯に広く分布しています。原産地はヨーロッパからアジアにかけての地域とされ、日本では山地のものはもともと自生していたもので、平地のものは帰化したものと考えられています。葉は線形で,長さ5~30cm,幅2~4mm,春から夏に穂を出します。アメリカのケンタッキー州を中心とした地域の放牧地の牧草として有名です。

ケンタッキーブルーグラス

ケンタッキーブルーグラス アメリカを代表する芝草

ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)はPoa属の代表的な芝草で、アメリカを中心に、ゴルフコースの芝草や家庭、公園の芝草として広く利用されています。濃緑の葉色は美しく、強い霜の降りるまで濃緑色を保ちます。

一般的に耐早性が高く、新しく開発された品種には耐病性が強く日本の気候でも充分な生育をみるものがあります。ゴルフコースとしては、通年利用のティーグラウンドをはじめとして、グリーンのカラーやエプロン部分、フェアウェイ等での利用に適しています。とくにグリーンのカラーやエプロン部分への利用は、従来のコウライシバのものと比較して美しさだけでなく、冬期間のダメージも少なく、利用価値の高いものです。