野芝(ノシバ)は、山芝や地芝や砂芝とも呼びます。野芝(ノシバ)は日本に野生する芝の種類で、葉の幅がやや広めです。北海道北部以外の日本全土に全国的に自生しており土壌も選ばず丈夫です、平野や海岸によく見られます。芝の密度が粗く、庭に野芝の芝生を張っている方は少ないかと思います。

野芝

ゴルフ場でもラフで目につく程度です。丈夫であるため国立競技場でも設立当初(1958年)は野芝を使っていたこともあります。アスファルトの隙間から生えている芝はこの芝であることが多く、飛行場や法面の植栽もこのノシバです。草丈10センチメートル以上で、草幅は概ね4ミリメートル程度です。最大の特徴は葉の硬さであり、日本芝のなかではもっとも固い。座ったときに「ちくちく」すれば、ほぼノシバに間違いないとみてよい。5 – 6月に花茎を出し開花する。休眠は日本シバ中でもっとも早い10月 – 11月です。この芝は、節間が粗く繁殖方向が直線的で伸びが速いために、緻密な芝になりにくい。